旧・望月志乃の ひびわれたまご

大人の発達障害(ADHD)当事者のイラストレーター望月志乃が、生きづらさや”楽”について考えるブログ。

4歳娘がアデノイド切除・扁桃腺除去手術を受けることになった(手術を決めた体験談)

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どうも。志乃です。

おかげ様で、前回の記事が昨日、はてなブログのホットエントリ入りを果たしました。

shinoegg.hatenablog.com

沢山の方に読んで頂けて、嬉しいやら、恥ずかしいやら…!

つい最近、はてなの読者登録数が100人を達成しそうになって煽ってさらに煽って同情してもらって調子にのっていたのに、あっという間に150人近くに…。

噂には聞いていましたが、ホットエントリ、恐るべし。

(2016/5/16 15:00追記)20位にランクインしていました!

今週のはてなブログランキング〔2016年5月第2週〕 - 週刊はてなブログ

 

ご覧いただきまして、ありがとうございます。

 

さておき。こんな感じで始まりましたけど、今日は日頃、わたしたち家族を応援してくださっている方に、お知らせです。

タイトルの通り、娘が明日から1週間ほど、入院することになりました。

 

手術までは必要がないとする専門家もいて、決断するまでに様々な葛藤がありました。

以下に入院を決めた経緯をご紹介させていただきますので、同じように悩む方々のご参考になれば幸いです。

 

扁桃炎・扁桃肥大・アデノイド除去手術について

◎手術は、安全に受けられる

 咽頭扁桃(いんとうへんとう)(アデノイド)と口蓋扁桃(こうがいへんとう)の手術は、子どもの耳鼻咽喉科領域において、もっともふつうに行なわれるものです。
 これらの手術は、それぞれが単独で行なわれることもありますが、睡眠時無呼吸症候群などの場合には、発症に、アデノイド増殖症口蓋扁桃肥大の両方が関係していることが多いので、これら2つの手術が同時に行なわれることも少なくありません。
 子どもの手術は、ふつう、入院して全身麻酔をかけて眠った状態で行なわれます。
 したがって、手術中に子どもが痛みや恐怖を感じたりすることはありません。もちろん、全身麻酔をかけ、からだにメスが入るのですから、まったく危険がないとはいえませんが、特異体質とか、予想もできないことがおこるとか、よほど特殊な状況にならないかぎり、安全に行なえる手術と考えてかまわないと思います。

参考:子どもの扁桃の手術(アデノイド切除術/口蓋扁桃摘出術)

気づいたきっかけ

赤ちゃん(0~1歳)の頃からイビキをかく子でした。

言葉をたくさん話し始める、1~3歳頃になると、年中、鼻声なことに気づき、鼻づまりもずっと治らないので、気になっていました。

ただ、小児科でそのことを相談すると、「そのくらいの年頃の子どもは、年中風邪をひいているなんてこともありますからね~、しばらく様子を見てください」と返されることが多く、言われた通り、しばらく様子を見ていました。

夜、とても寝苦しそうだった

風邪をひいた時など特に、睡眠中、鼻が詰まって息苦しそうにしていることに旦那が気づき、ヴイックスベポラップなどを毎日塗ってあげても、あまり問題解決にはなってなさそう。

心配になってこちらが眠れないほどなので、(やっぱりおかしいな)と思い、近所の耳鼻科に連れていき、詳しく調べていただいたら、「扁桃腺とアデノイドが肥大している」とのことでした。おまけに「お母さん、どうして放っておいたんですか」と叱られて、(えぇ…?)となんだか釈然としない気持ちに。

 

しばらく様子を見過ぎた…?

 

怖いのは睡眠時無呼吸症候群

 耳鼻科の医師に言われる通り、イビキをiPhoneで録音&録画してみたところ、なんと睡眠中、20秒も息が止まっていることが判明。ただ、睡眠時無呼吸症候群で、そのまま息が止まって三途の川を渡る…なんてことはないらしい。

放っておくと何が問題なのか

睡眠の質が低下することにより、

  • 日中、集中しにくく、学業に支障がでる可能性がある
  • 身長体重が増えにくいというデータがある

口呼吸が原因で、

  • 鼻のフィルター機能を使えない(感染症にかかりやすい)
  • 常にボーッとする
  • 虫歯・歯周病になりやすい
  • 歯並びが悪くなる
  • 胸の中心が陥没してしまう
  • 顔のつくりに影響が出る→アデノイド顔貌になる

さらに、落ち着きのなさの原因になっている場合もあるんだとか。

(追記:私も娘も経験はありませんが、人によっては高熱の原因になったりするそうです) 

アデノイド顔貌とは

アデノイド顔貌は、口呼吸を長期的に続けることで、顎がほとんどない、顔が長い、頬に締りがない、口をぽかんと開けているといった、特有の顔つきになってしまうことを指します。

これはアデノイドが肥大することで、鼻の通りが悪くなり、鼻で呼吸することが苦しいため、口呼吸になってしまうことが原因のようです。

治療には抗生物質の服用や、アデノイドの切除といった方法がありますが、そういった治療を受けたとしても、口呼吸を治さなければ、特有の顔つきを改善することは望めないようです。

長年、口呼吸の習慣がついてしまっていると、鼻呼吸にすることは相当の努力が必要になりますが、口呼吸を治すと、特有の顔つきを改善するだけでなく、嬉しい効果がいくつも得られます。

引用:アデノイド顔貌は誰でもなる!?15の特徴がいくつ当てはまる?3つの原因と口呼吸を治す方法7つを紹介|welq [ウェルク]

 

手術をうけさせない親御さんも多い

いくら、「よくあること」で、「安全な手術」といっても、全身麻酔のリスクはゼロではありませんし、小さな体にメスを入れるのは、かなり抵抗感があります。

しかも、切ったところは縫わない。

傷が塞がるまで、痛み止めを飲み、たまった血を本人に口から吐き出させる必要がある(そのため、ある程度大人の言うことを聞けるようになる3~5歳頃がいいんだとか)など、いくら子どもの回復力が高いとはいえ、考えただけでめまいがしそう。

 

成長と共に小さくなっていき、中学生頃には目立たなくなることが多いとして、除去手術を受けさせない親御さんも多いらしいです。

 

それでも除去手術を受けさせるメリットとは何なのか

これは、悩みました。

これまで挙げてきた「口呼吸による様々な悪影響」がなくなるかもしれないということは分かるんですが。

先生に突っ込んで聞いてみても、「これこれこういう理由だから、手術は受けておいた方がいいですよ」というような、ハッキリしたことを言ってもらえるわけではありませんでした。

 滑ってなどいない

 

今のところ、口呼吸によって、顔の形が変わったり口腔内の環境が悪くなるといったこと以外では、学業や発達に悪影響がある「かもしれない」けど、「それは分からない」、睡眠時の呼吸を詳しく調べるための専門検査は、ものすごく時間と手間もかかり、順番待ち状況も果てしないので、あんまり現実的でなく、受けないまま判断して手術を受けるケースが多い。らしい。

 

鼻の通りが良くなって、頭がスッキリしたり、声がよく通ったり、顔立ちがシュッとして、キリッとしたり、いいことは沢山あるらしい。

 

アデノイド顔貌 当事者の体験談

何を隠そう、私自身がアデノイド顔貌なんですよ。

34年間、特にそれについて不満に感じることもなく、「こういう顔で産まれた」と受け入れて、前向きに生きてきた(笑)し、別に困ることもなく、何とかなって来た。

 

最近ネットで「アデノイド顔貌」について話題になって、「あ、これ私だ」と納得。

今回、色々と調べたことによって、これまで損をしていたかもしれない、様々なことに思い当たりましたが、ここまで歳を取っちゃうともう、手遅れというか。

改善しようと思っても、鼻呼吸だけで暮らそうとすると死にそうになる。

知らなければ、口呼吸で生きてきたことを後悔することもなかったでしょう。

まさに「知らぬが仏」状態。

 

私「なるほど、放っておくと、私みたいな顔になっちゃうのか!」

夫「..…それ俺、なんてコメントしたらいい?」

 

本気かどうか分かりませんが、「その顔が好きだ」という旦那(注:言わせた感もある)。

嵐の二宮和也くんもそうだ、とするサイトもある。

 

さて、どうしよう。

(私そこまで、困ってないしなあ…)という気持ちが強かったです。

 

でも、できたら、親に受けさせて欲しかったなと思った

「私が子どもの頃に、親が手術を受けさせてくれていたら、何か変わっていたのかしら…」と思いました。

もっと、シャキッとした顔つきになっていたかもしれない。

意識もスッキリしていたかもしれない。

「なんかいつも口開けてボーッとしている人」という印象が、変わっていたかもしれない。そこは特に。大きいかもしれない…。

 

成績も上がっていたかもしれ…いやあ、それはどうだろう!!

 

大人になってから扁桃腺やアデノイドの除去手術を受ける人も少なくないようですが、やはり子どもに比べて治りが遅く、身体的にも、金銭的にも、かなり負担がかかるそう。

やるなら早い方がいい。

 

何より、夜寝ている時の苦しそうな娘を見ていると、つらい。

それで、決意しました。

実際に、お子さんに手術を受けさせた方の体験談を調べてみると、皆さん「受けさせてよかった」と書いてらっしゃるんですよね。

「もし下の子が同じようになったら、迷わず同じように受けさせる」と書いている方も。

入院体験記をブログで書いてらっしゃる方もいて、「痛み止めが効いているうちは平気そう(切れると大変)」、「手術の翌日にはもう、美味しそうにパクパク食べていた」、「退院後すぐ元気に登園」など、「子どもの回復力には驚かされる」といった記事を、多く目にしました。

 

不安もたくさんありますが、明日からの入院生活、娘を信じて頑張りたいと思います。


【追記】

その後、入院中いろいろありましたが、経過は順調で本当に受けて良かったと思っています。質問などあればコメント欄にお寄せくださいね。

 

現場からは以上です。