旧・望月志乃の ひびわれたまご

大人の発達障害(ADHD)当事者のイラストレーター望月志乃が、生きづらさや”楽”について考えるブログ。

ADHDと生きるために(Twitterまとめ)

 

ADHD持ちが興味のないことを無理にやるとどうなるのかの例として最適なのが私の料理です。

「メシマズの人」と呼ばれるなど、料理の失敗を、これまで散々ネタにしてましたけど、今や「それなり」に作れるようになりましたので、やってやれないことはないんだろうけど、かなりのストレスがかかりましたし、簡単ではなかったです。

 

これから書くことは「他人に迷惑をかけてはいけない」という前提で読んで欲しいんですけど、わたくし幼い頃から「ちゃんとできない」子どもでして、そりゃあもう「ちゃんとしなくちゃ」と思ってばかりの人生だったのですが、「ちゃんとする」というのが誰のためなのか、たまに考えます。自分が困るだけならいいんだけど。

 いくら気をつけても、どうも皆みたいにちゃんとできない。「天然」で笑いを取れているうちは良いんだけど、周りに迷惑をかけるミスは洒落にならない。ADHDなんて知りませんでしたから、努力が足りないせいだと、ひたすら自分を追い込んじゃってね。ADHDの人、うつ病になりやすいそうですよ。

世の中には「ちゃんとできない人」を許せない人ってのがいて。そういう人は、とってもちゃんとしてるんですよね。きっとそれは、その人の努力の結果でもある。だから尚更、ちゃんとできない人を許せないと思うんだけど。

ADHDだから、ミスをしてもいい、他人に迷惑をかけていい、責任を取らなくてもいい、甘えてもいい…なんてわけにはいきませんから、結局のところ工夫という努力をするしかない。人並み以上に努力して初めて、やっとスタートラインに立てる。そういう風に生まれたんだからもう仕方ないわ。

人間、持って生まれたもので生きていかなきゃいけなくて、それで苦労してるのは、別に発達障害に限った話ではないのよね。

「自分はADHDだから、何かあったら責任持てないな」と思って、諦めたこともいっぱいあるんだけど、そういうのももう嫌だなあと思うので、何か良い方法がないか、しかるべき機関に相談することにしました。

仙台市にはこういう機関があるんですよ。

仙台市 発達相談支援センター(アーチル)トップページ

運転免許を取るのが、ささやかながら大きな目標です。

 

「なんで私、ちゃんとできないんだろう…」ってな感じで、これまで死ぬほど泣いたけど、「脳の仕様」と割り切ってしまえば、できることが見えてくる。

できることを、できる範囲で、できる限り。ちょっとずつ、ちょっとずつ。

 

それで、冒頭のツイートについて考えてみたんですが、「定型の人」(どこの誰を指すのか分からないけども)に、理解されるかどうかって、自分の人生にあまり関係がないし、どうでもいいことだよなと。

誤解されたり、バカにされたり、非難されるのは辛いことだけども、そういう人がこの世からいなくなることはないし、実際のとこ「ADHDだから興味のないことはやらなくていい」という甘えが許されるとも思わないし、自分がやるべきことは変わらない。誰がどうとかじゃなく、自分に失望したくない。

 

「偏見をなくそう」とか大それたことは望まない。ただ、普通の生活ができるようになりたい…。

 

そのために、自分にやれることをやる。
人より時間がかかったり、ミスが多かったり、うまくできないのは仕方がない。
自覚した上で、対策をする。

で、誰かに迷惑をかけてしまった時は、しっかり責任をとる。

昔と違って今は、ずいぶん理解が進んできているようだし、状況はどんどん良くなっていると思います。例えば、発達障害支援センター。今こんなのあるんですね。

私も予約を取ったので、カウンセリングを受けた時は、レポートしたいと思います。

www.rehab.go.jp

悲観してても仕方ないし、前向きに頑張っていきまっしょい。